自由が丘日本料理教室

水無月

 

梅雨の季節を迎える水無月。

雨に濡れた木々の緑はひときわ美しく、田畑を潤す恵みの雨が夏の訪れを感じさせます。

でも、まだ1日、30度を越す暑さ、夏が心配になりますね。

 

六月は「夏越の祓(なごしのはらえ)」の月でもあります。

六月三十日には茅の輪をくぐり、半年間の穢れを払い、残る半年の無病息災を願います。

昔から受け継がれてきた日本人の知恵と祈りが感じられる行事です。

 

台所では梅仕事の季節。

青梅が店先に並び始めると、梅酒や梅シロップ、梅干しづくりを思い出す方も多いのではないでしょうか。

お教室では毎年、この季節ならではの梅仕事として、皆さんと一緒に梅シロップ作りを楽しんでいます。

 

梅シロップには、疲労回復を助けるといわれるクエン酸が含まれ、暑さで疲れやすい季節の水分補給にもぴったりです。爽やかな香りとやさしい酸味は、昔から夏を元気に過ごすための知恵として親しまれてきました。

季節の手仕事を楽しみながら、今年も出来上がりを待つ時間まで味わいたいと思います。

 

また、お献立としては、初夏を代表する鮎をはじめ、瑞々しい夏野菜や旬の食材を取り入れながら、季節の味わいをご紹介してまいります。

移りゆく季節を感じながら、六月も皆さまと楽しいひとときを過ごせることを楽しみにしております。

 

皐 月

 

新緑がまぶしく、風も心地よい5月。

木々の若葉がいっせいに芽吹き、自然の息吹を五感で感じられる美しい季節です。

 

食材も春から初夏へと移り変わり、力強さとみずみずしさをあわせ持つものが増えてまいります。

 

この時期を代表するのが、初鰹。

「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」と詠まれるように、江戸の昔から季節を告げる味覚として親しまれてきました。さっぱりとした旨みは、まさに走りのごちそうです。

 

また、そら豆や新ごぼう、アスパラガスなどの若々しい野菜も美味しい季節。

香りや食感に初夏の訪れを感じ、食卓に軽やかな彩りを添えてくれます。

 

お教室では、旬の鰹を中心に、初夏の食材の持ち味を生かしたお料理をご紹介してまいります。

爽やかな季節の恵みを感じながら、五感で味わうひとときをご一緒できましたら嬉しく思います。

 

卯 月

 

新しい年のはじまり、四月。

新たな出会いに心がほどけ、自然と気持ちも明るくなる季節です。

 

やわらかな春の光の中、野にはさまざまな花が咲きそろい、景色は一気に華やぎを増してまいりました。風にふと乗る香りや、やさしい色合いに、春の深まりを感じます。

 

食材もまた、この時季ならではの豊かさにあふれています。

地中から顔を出す筍、香り高い蕗や山菜。

そして海からは、赤貝、帆立、蛍いかといった春の恵みが届きます。

 

それぞれの素材が持つみずみずしさや香り、やわらかな味わいは、

春の一瞬の輝きをそのまま映しているようです。

 

お教室では、こうした旬の食材を大切にしながら、

見た目の美しさや取り合わせにも心を配り、

春を五感で味わっていただける一皿をご紹介してまいります。

 

弥 生

 

お雛祭りを終えると、日いちにちと春がやってきます。 縮こまっていた身体も、少しずつ春へと向かう頃となりました。 

 

お教室も7日から始まり、春の食材とともに新しい季節のお稽古がスタートします。 

冬の間に蓄えたものをゆるやかに手放し、軽やかさを求めるこの季節には、 ほろ苦い菜花や香りのある山菜、貝や新わかめなど、 春の食材が自然と身体に心地よく感じられます。 

 

そんな春の旬の食材は、 

花粉の季節にゆらぎやすい身体をやさしく整えてくれるようにも思います。 

昔から「春の苦味は薬」と言われるように、 

この時季の食材には、冬の重さをほどき、軽やかに整える力があるのかもしれません。 

 

旬のものに触れることで、無理なく季節の移ろいを感じながら、 

日々の食卓を整えていきたいものです。 

 

お教室でも、春を感じる食材に触れながら、 

台所に立つ時間が少し豊かになるようなお稽古を重ねています。 

 

如 月

 

一年で最も寒さが厳しい二月。

立春を迎えても、まだまだ冷たい風が吹き、春は少し先に感じられます。

 

この時季は「寒の内」の食材が最もおいしい頃。

ほうれん草や小松菜は甘みが増し、根菜類も味がしっかりしてきます。

鰆、鯛、しじみなども旬を迎え、春を待つ体にやさしく寄り添ってくれます。

 

節分を過ぎると、少しずつ日差しがやわらぎ、季節は確実に春へ。

寒さの中にも移ろいを感じながら、旬の恵みを大切に味わいたい二月です。

 

お教室では、まだまだ寒い日が続くので湯気の立つ温かい蒸し寿司と、ひと足先にお雛祭りに合わせた蛤を使ったお献立を考えています。

菜の花も出始め、寒さも後ひと息、春が楽しみです。

 

睦 月

 

新しい年を迎え、空気がきりっと澄む一月。

お正月のにぎわいが落ち着く頃、寒さはいよいよ本番になります。

 

この時季の台所は、体を内側から温める工夫が大切です。

大根、白菜、ねぎ、里芋などの冬野菜は、寒さの中で甘みを増し、煮るほどに滋味が広がります。

また、寒ぶりや鱈、牡蠣など、冬ならではの魚介も美味しい季節です。

 

お教室では、お正月の残りのお餅を揚げて鱈と合わせ、蕪のみぞれ餡かけを作ります。

天盛りに生姜を使って体の中から温めます。

 

温かいお料理で心と体をゆるめ、穏やかな一年を迎えたいものですね。

 

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