寒暖差のある中、花粉舞う季節。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
スーパーの野菜コーナーには山菜が並び、春の訪れが近い事を感じながらも、まだまだ熱々のお鍋を「今日こそ食べ納め!」なんて思う寒い夜もありますね。
2月は生徒さんと行く予定が、娘の学校の学級閉鎖などで行けなくなり諦めていた、上野で開催されていた「和食展」の最終日に駆け込んできました。
午前しか時間がなかったので、パパァ〜!と観るしかなかったのですが、とても充実した午前になりました。
とにかくすごい来場者数に「こんなにたくさんの方が興味持っているんだ!」とビックリしました。
内容は和食のルーツです。
かなりのボリュームの展示内容でしたし、自分の中にある「和食が好き」という感情がシンプルに「当たり前なんだな。。。」と再認識できました笑笑
卑弥呼が食べていたであろう食事内容が展示されていたのをみて、誰もが「今と変わらない!」と驚いたと思います。
本当に変わらないんです! 調味料と言うものが出てくる前なので、味付けはなくとも、内容は炊き込みご飯に焼き魚に煮物や汁物。 立派な「焼き魚定食」におまけで白ご飯を炊き込みご飯に変更!!
なんていうオーダーなんです笑
驚きと共に、その揺るがないバランスの取れたお献立に「すごい。。。」と誇らしさすら覚えましたっ!
縄文時代の先人達が作り出して受け継がれて来たものが、今もなお、私たちの体を作り温め、心までも満たしているなんて、なんだかすごいスケールの話ですよね。
そりゃ人間食べなきゃ生きられないんだから当たり前と言われたらその通りなんですが、その歴史を学ぶと和食の奥深さに感激です。
ほっこり心に沁みる日々の和食から、おもてなしを重んじて、美しさやマナーが生まれた厳かな和食。
グッと来ました!
そして、私が思わず目頭を熱くした展示ラストのコーナー。
来場者さんの「忘れられない和食」を付箋に書いて貼ると言うコーナー。
これは泣けました!!!
いろいろありましたが、「おばあちゃんのお赤飯」に、ノックダウンされてウルウルしてしまいました。
恥ずかしくてその場から立ち去ろうと慌てたら、借りていたガイドのイヤホンと本体をしたまま外に出ようとして、止められてしまうというハプニングも付いてきました😂
おっちょこちょいですね〜笑
帰りの電車内でふと「私の忘れられない和食」について考えましたが、パッと出てきたのが、祖母が作ってくれる「金目の煮付け」でした。
薄いという意味ではない「優しい味」の甘しょっぱさで、身が白くてフワフワ。
小学生の時に食べたのが最後だったかもしれません。
泊まりに行くと出してくれたメニューでした。
そして、ふと気がついたんです。 私、おばあちゃんと2人での「お料理Time」ってなかったなぁ。と。
今は亡き祖母を想いものすごく後悔しました。
電車の中で悶絶するんじゃないかくらいの後悔!!
先人、ご先祖様から長い時を越え、脈々と受け継がれる和食。 日々の暮らしの中で気付かぬうちに、受け継がれてる事もありそうですね。
お節のお雑煮もその一つかもしれません。
もしかしたら私のように、孫が「おばあちゃんが作る〇〇が好きだったな」
なんて思ってくれるかもしれません。
和食に限らず、ご飯を作るって凄いですね!
栄養を摂るという意味で命を繋ぐということもありますが、日々体を作るために食べるメニューとして、その家族内で「ここぞという時に元気がもらえる!」という意味で命を繋いでる「オリジナルメニュー」があるかもしれません!
すっごく辛い時、心が折れちゃう時に、フッと出してもらったご飯を食べたら、ホッコリしてグッときちゃう瞬間。
例えば
千と千尋の神隠しでも、千がハクからもらった大きなおにぎりを食べて、うぇーん!と泣いてしまうシーン。 食べるって元気をもらえたり、優しさに触れたように感じる事もあるのかもしれません。
それはさておき、
皆さんも機会があれば、お母さんやおばあちゃんのいつものお気に入りご飯。
お父さん、おじいちゃんのワイルドご飯やお得意ご飯、を伝授してもらうために、「2人のお料理Time」を楽しんでみてはいかがでしょう。
是非是非、思い出したメニューを伝授してもらってください!
それにしても、 ジブリの映画は食べるシーンを大切にしてますよね。
あの映画のあのラーメン。
あの映画のあのピンクのでんぶ&めざし。
あの映画のパン。
それはまた今度お話ししてみようと思います。 それでは!!