卯 月

 

旅立ちの月、新しいことの始まる月

学校でも職場でもピカピカの一年生の希望に満ちた溢れる笑顔が

テレビから流れるはずでした。

でも今は緊急事態宣言が出て大変な事態になってます。

 

お教室は4月は全クラスお休みにしました。

とても残念ですが、早く終息することを祈るばかりです。

 

そこで、これから出盛りになる筍の美味しい茹で方と

一品を書き添えます。

 

筍のゆで方

① 皮をつけたまま穂先を斜めに切り落とします。

② 切り口から皮だけに、縦に一本切り込みを入れます。

  ※このとき、身まで切らないように気をつけてください。

③ 大きな鍋に筍がかぶるくらいにたっぷりの水を入れ、ぬか50g、赤唐辛子(鷹のつめ)2~3本を入れ、

  落し蓋をしてゆでます。大きさによりますが40分~1時間くらい。

  さいばしがスーッと通ったら火を止め、そのままゆで汁の中で冷まします。(湯止めと言います)

④ 冷めたら流水でぬかをきれいに洗い流します。

⑤ 一両日中に和食や中華で美味しくいただいてしまいましょう。時間が経つと味が落ちてしまいます。

筍の炊き込みご飯もとても美味しいのですが、

筍にエグミが残ってると、ちょっとつらいいお味になってしまいます。

そんな時は甘辛く煮て混ぜご飯にしてください。

ご飯に混ぜずに卵でとじても美味しいです。お醤油より甘みが勝ってる方が美味しいです。

筍のまぜご飯

材料

3合
中1本
油揚げ 1枚
人参 小1本
木の芽・糸三つ葉 適宜
A
昆布 5㎝
大1
淡口醤油 大2
B
出汁 200cc
100cc
砂糖 大2.5
味醂 大2
淡口醤油 大2
少々

作り方

① 米は研いで、調味料Aを入れた後、目盛りまで水を入れ、ひとかき混ぜしてから昆布を入れて炊き上げる。

② 筍は銀杏切りにし、油揚げは油抜きをして5㎜ほどの千切りにし、出汁に調味料を入れた中に加え、

  汁気がなくなるまで中火で煮る。少し味が濃いめの方がおいしいです。

③ ①のごはんが炊き上がったらすぐに②を加え、煮汁が残っていたら味をみて加えて下さい。

  しばらく蒸した後、よく混ぜて器に盛り付けて、木の芽か三つ葉を散らす。

 

弥 生

 

3月は大好きな季節です。

重いコートを脱いで身も心も軽やかになる頃、桜の花の開花便りも届き始めます。

 

ところがなんとコロナウイルスが広がり始めたとの報道です。

何もわからない未知のウイルス。手洗いマスクが予防の要とか。

お稽古はお休みした方が良いのか迷いましたが、生徒さんたちの

ご希望で春のお料理で始めることにいたしました。

 

もし、感染が広まって外出が規制され、テレワークになってしまったら、

ぜひ気分転換に、春をテーブルに咲かせてくださいね。

塩漬けの八重桜の花を使って、菜の花も茹でて、

炊き上がったご飯に混ぜるだけ、春気分が味わえます。

 

免疫力を上げることも大切です。

ヨーグルト、納豆、ぬか漬けなど発酵食品もとってくださいね。

 

如 月

 

一年で一番寒さが厳しい2月

近年になって暖冬と言われておりますが

やはり冷たい北風に身の縮こまる日が続きます。

 

今月のお稽古は、ひと足早くお雛祭りのお料理です。

その中で蛤のお話をいたします。

 

蛤は女の子に多い貧血に大切なビタミン12、鉄、カルシウムなどがバランスよく含まれています。

そのうえ血液が固まるのを防ぐ成分も含まれているので、寒い時期に起こりやすい動脈硬化や、心筋梗塞などが気になる方々にもおすすめの食材です。

 

貝類はあたると大変です。

選び方の基本は2つの貝を打ち合わせカチカチと乾いた音がするのを選んでくださいね。

熱を加えるとパカンパカンと音がするように開きます。

最後まで開かないものは傷んでいるので、食べないでくださいね。

 

寒さを乗り切って春を楽しみに待ちましょうね。

 

睦 月

 

初春のお慶びを申し上げます

令和2年オリンピックイヤーが穏やかに明けました。

年末の築地も、お正月明けの築地も外国の方々で大盛況でした。

10日からのお教室お稽古初めも、香港からのゲストをまじえ、

蓮根でとろみをつけた、心も体も温まる蟹雑煮をはじめ、

先取りの海鮮恵方巻きなど、盛りだくさんの幕開けでした。

日本の家庭料理に興味をお持ちの外国の方は沢山いらしゃいます。

自由が丘日本料理教室では、お料理初挑戦の方から、

和食のお献立を増やしたい方、おしゃれでおもてなしにもなる

ワンランク上のお料理を目指す方。新たに加わった英語でのクラス。

そして血糖値が気になる方むけの特別クラスなどなどスタッフ一同、

体に良いと世界が認めた日本料理で皆様のご健康と美味しいの笑顔のため、精進してまいります。

 

今年もよろしくお願いいたします。

 

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