卯 月

 

『目には青葉 山ほととぎす 初鰹』 有名な素堂の句です。

『鎌倉を 生きて出てけむ 初鰹』芭蕉も歌っています。

その昔、鎌倉沖で捕れた鰹を早馬や早飛脚で生きたまま江戸に運んだ。その分、値段も高かった。高くても初物を食えば、七十五日長生きできると、江戸っ子たちは競ってこれを求めた。芭蕉の句はそんな初鰹の生きの良さをたたえたもの。初鰹は江戸っ子の粋な食べ物だったようですね。

 

4月から6月頃が旬といわれる初鰹。戻り鰹と比べると、脂の乗りは少ないです。ちなみに戻り鰹は初鰹の10倍もの脂肪を蓄えているそうです。

 

 そこで、初鰹を美味しくいただく調理方法。まず、デパ地下などでお買い求めになる時は

是非、皮付きの背身をお買いください。それを冷蔵庫でう~んと冷やしておきます。

まずフライパンに油を注ぎ、ニンニクの薄切りを少し多めに入れ、火をつけてください。ニンニクの色がつき、香りが油に移ったら、ニンニクを取り出し鰹の皮目を『ジャツと少し焦げめが付くぐらい焼いて下さい。

 

 身の方はルッと回すぐらいでサッと火を入れます。すぐに冷水に取ってから。お料理して

下さいね。皮目にもタンパク質の形成や免疫力の向上などに必要なリジンとばれる必須アミノ酸がたくさんン含まれています。

たくさんの薬味と生姜で美味しく召し上がってくださいね。

 

弥 生

 

春の訪れを知らせる河津桜の満開の便りが届くと、春はもうそこまでと、心がウキウキしてきます。

3月は冬の間に寒さに耐えるように蓄えた脂肪や、運動不足で硬くなって血流も悪くなった重い体を冬眠から目覚めさす大切な時期です。
ウォーキングや体操をして体をほぐして下さい。
そして、春を沢山食べて下さいね!

春野菜は寒い冬を乗り越えた芽吹く命の栄養素がたくさん含まれていることは勿論、解毒作用や抗酸化作用も高いといわれています。

私の大好きな菜の花はビタミンC、B1、B2や鉄分まで多く含まれた栄養バランスの良い食材です。
日本料理にはもちろんの事、ニンニクやベーコン、唐辛子と一緒にペペロンチーノにするのもおすすめです。

蕗のとうの苦味は大人にならないと分からない美味しさですが、その苦味が新陳代謝を促してくれる春の大切な働きをしてくれます。

春キャベツ、新玉ねぎ、新ごぼう、スナップえんどう等、旬の春野菜をサッと茹でたり、蒸したりして胡麻だれやポン酢で沢山食べて下さいね。

疲れた胃や腸にもやさしくて、何よりデトックスにもダイエットにも効果がありますよ!

コートを脱いで、桜の季節を謳歌してください。

如 月

 

鬼は外、福は内、一年の邪気を払い福を招き入れる豆まきが終わると立春です。

気温は低くても少しづつ早く顔を見せ始めたお日様や、淡い日差しに春を感じられるようなりましたね。スーパーや八百屋さんの店先にも菜の花やふきのとうが並び始めます。

食卓にも春らしいものを何か添えたくなります。

手軽に出来るおすすめは、菜の花寿しです。

寿し飯に塩ゆでした菜の花、少し甘い炒り卵、下茹でした1㎝角ぐらいの人参を混ぜて下さい。パーッと華やかなご飯の出来上がりです。

海老やうなぎの蒲焼をプラスしたら、素敵な春のおもてなし料理になります。

お試し下さいね。

 

睦 月

 

初春のお慶びを申し上げます。皆様、おすこやかに新年をお迎えのことと存じます。

お教室も気持ちも新たに5日から一年生のクラスが始まりました。

「食」という字は人を良くするというのが語源の一つだと何かに書いてありました。私はこの言葉が大好きです。何を口にするのか、誰と口にするのか、どこで口にするのか。

私たちは食べることで生きているので、毎日の食事の一食一食で体調も体質も影響されていくと思います。

昔、父が母に「食事中に𠮟るのはやめなさい。食べ物がのどを通らないし、身につかない」と注意したことがありました。子供たちと顔を合わせるのが夕食時に限られてくると、ついついテストの点のことや、約束を守らなかったことなど𠮟るより怒りたくなったものでした。今思うとあの時の子供たちは一刻も早くテーブルを離れることだけ思っていたと思います。

何を作るか、何を食べてもらうのか、毎日の食事の用意は大変なことだと思います。忙しい時は上手に手を抜く、でも美味しくなくては困りますよね。

 お教室ではひと手間かけることも、ひと手間省くこともおけいこしています。これから一年、ひとつでも多くの食卓においしい笑顔をお届けできるよう、スタッフ一同張り切っております。

 また、この春から新しいクラスとして英語で日本料理のクラスを開設いたします。東京に在住の方はもちろん、日本に旅行にいらした方々にも一期一会の和食を学んでいただくクラスになります。

 詳しくはまたお知らせいたします。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

季節のお話し バックナンバー
2018年